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十三章★別れ #3
先輩はこの日も送別会で合間に少し電話をくれた。
私はいつものように健太の前で電話を取り、平然と話を続けた。
「今日?もう寝ちゃうかな……。」
そう言って電話を切った。
相手が社内の須田先輩だともうばれてしまっているのに、堂々としていた私はどこか配慮が欠けていたのだけど
思い出すときっとこの半年間は、もっともっと、健太を傷つけてきたのだと思う。
全ては今になって思う事なのだけど。
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