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トントン。
鏡張りの広い部屋にノック音が響く。
返事をしなくても、その人はドアを開けて入ってきた。
「孫にも衣装…だね」
純白のドレスを身に纏った私に彼、鳳夏芽(おおとり なつめ)は憎まれ口を叩く。
「おかげさまで…、こんなに綺麗なドレス着れるなんて夢にも思ってなかったです」
「幼馴染みなんだから堅苦しいしゃべり方やめない?同い年なんだし」
「……」
昨日までの私なら夏芽ってきっと呼べてたはずだった。
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