当日。(前篇)

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それにつられるように、私は夏芽を見た。 「だから敬語やめてって、援助の事は気にしなくて良いから」 夏芽はにっこり笑ってそう言ってくれた。 そして笑顔を崩さずに夏芽は言葉を続ける。 「それに親父の頼みとは言え、未愛をお嫁さんに貰うことが出来るんだし」 今年になって体調を崩し始めた夏芽のお父さん。 私のお母さんとは昔からの知り合いで、叶わなかったけど私のお母さんが夏芽のお父さんの初恋らしい。
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