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――――大好きだったよ。
そう目を腫らしながらも笑顔を作って瑞希が言った瞬間…――。
「お疲れ様でしたあー!」
なにも知らないテーマパークのキャストが笑顔で扉を開けた。
瑞希は私を置いて足早に、観覧車から出ていく。
「まっ待って瑞希…っ」
慌てて観覧車から出て、瑞希を探すけど閉園のせいで急かされる人にまみれていて見付けられない。
「瑞希…?」
携帯に電話をしても繋がらない。
この日私と瑞希の関係は終わってしまった。
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