空から天使が降ってきた

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 空から、メイド服をきた天使が落ちてくるなんて、日常にあってはならないのだ。そんなの非日常である。まず、天使ってのが空想の物だ。あり得ない。  普通で、平凡で、何も起こらない毎日を送るのが俺の夢。つーか、多分これまでがそんな日々だったりしたわけ。  なのに、その日をさかいに、俺の人生は普通ではなくなってしまった。 「私のご主人様になりなさい!」  俺、二田通(ふただ とおる)はメイド服をきて、背中から白い羽が生えたつるぺた少女、もとい天使に命令された。  いや、命令されたくないのだが……。
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