77人が本棚に入れています
本棚に追加
しかし、横に書かれた数値に軽くめまいを覚えた。
【消費ポイント:120000】
今持っているポイントを考えると、かなり高い。
欲しければ、ポイントをせっせと貯めろということか。
一覧を見ると、ピンキリで低いものは50、高いものは0を数えるのも嫌になるくらい高い。
昔神話で聞いた槍があったような気がするが、これもあえて無視する。
取り敢えず、槍がないと落ち着かないのだ。
一番低い、【ホウキ】は論外として・・・ホウキが槍・・・?
首を傾げながらも指で一覧を追っていく。
「これにするか」
指が止まった先には【帝国兵の槍 消費ポイント:200】と記載されていた。
一般の歩兵が持つ典型的な大量生産品だ。
それでも、ホウキよりマシだろう。
指で軽く文字を叩くと再び選択を求める窓が立ち上がった。
迷わず、はい、を選択する。
『武器精製命令・・・受託。構成中・・・構成中・・・構成完了。』
そんな声が響くと、目の前に見慣れた槍が浮かび上がる。
もはや驚きもしまい。こういうものなのだと理解するしかない。
手に取ると、かつての相棒ほどの重量感はないものの、ずっしりとした重みを感じる。
「------ハッ」
軽く槍を突く。
そして流れるような動作で、動きを確かめるように槍を振るう。
心なしか身体が軽く感じられる。
槍の一撃一撃も、以前の自分とは比べ物にならない程鋭く力強い。
最初のコメントを投稿しよう!