構築

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しかし、横に書かれた数値に軽くめまいを覚えた。 【消費ポイント:120000】 今持っているポイントを考えると、かなり高い。 欲しければ、ポイントをせっせと貯めろということか。 一覧を見ると、ピンキリで低いものは50、高いものは0を数えるのも嫌になるくらい高い。 昔神話で聞いた槍があったような気がするが、これもあえて無視する。 取り敢えず、槍がないと落ち着かないのだ。 一番低い、【ホウキ】は論外として・・・ホウキが槍・・・? 首を傾げながらも指で一覧を追っていく。 「これにするか」 指が止まった先には【帝国兵の槍 消費ポイント:200】と記載されていた。 一般の歩兵が持つ典型的な大量生産品だ。 それでも、ホウキよりマシだろう。 指で軽く文字を叩くと再び選択を求める窓が立ち上がった。 迷わず、はい、を選択する。 『武器精製命令・・・受託。構成中・・・構成中・・・構成完了。』 そんな声が響くと、目の前に見慣れた槍が浮かび上がる。 もはや驚きもしまい。こういうものなのだと理解するしかない。 手に取ると、かつての相棒ほどの重量感はないものの、ずっしりとした重みを感じる。 「------ハッ」 軽く槍を突く。 そして流れるような動作で、動きを確かめるように槍を振るう。 心なしか身体が軽く感じられる。 槍の一撃一撃も、以前の自分とは比べ物にならない程鋭く力強い。
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