第一章 虹の向こう

2/51
79人が本棚に入れています
本棚に追加
/214ページ
朝日が差し込むマンションのリビングダイニングで、親子は二人きりの朝食をとっていた。 里桜(りお)はイズミにつぶらな目を向けて訊いた。 「パパ、今日はママのところに行く?」 「ああ。ご飯を食べたら行こう。じゃあ、いただきます」 「いただきます!」 早く食べればそれだけ早く母に会えるのだと考えた里桜は、急いで食事を進めた。
/214ページ

最初のコメントを投稿しよう!