【第24話】切れた線と

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  私の発言を受けた神谷さんが、軽く頷いてから隣を見る。 「御園は、どうかな?」 「……わ、私は……」 一瞬、狼狽えたような仕草を見せた彼女は、キッと強い視線を取り戻して神谷さんに訴えた。 「私は、嫌です! 許せません! 羽村さんとなんて、できません!」 「そう……」 ……やっぱり、駄目か。 私は御園さんの強い意志に、悲しみさえ感じて俯いた。 心の中で溜息を吐く。 こうなれば、やっぱり私が外れるしか道はないだろう。 御園さんにも言われたことだけれど、彼女はあくまで仕事を出す立場にいる。 その彼女が担当替え、なんてことになるとは思えない。 頑張ってきたけれど、ここまでだ。 気持ちを切り替えようと、一度ぎゅっと目を閉じて、ゆっくり開く。 顔を上げると、神谷さんの様子が少し変だった。 心なしか残念そうに見えるのは、気のせいだろうか。 「御園」 神谷さんが、隣の御園さんに向き直る。 呼ばれた彼女は、上目遣いで神谷さんを見つめ返していた。 ふう、と息を吐いた神谷さんが、言った。 .
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