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「ほら、今回は実際にこじれてしまったわけだしね。もう少し早く、佐川さんか誰かに相談した方が良かったんじゃないかな。早い段階であの場を持つことが出来ていたら……違う結果になったとは思わない?」
私に言い聞かせるように優しく諭す神谷さんの言葉が、頭の中で形作られていく。
私は、私がやり切らないといけない仕事だからと、意地になっていたんだ。
敵意や嫌がらせに立ち向かわなきゃって、無理していたのかもしれない。
それと同時に……嫉妬や嫌悪感、ストレスが渦巻いて、御園さんに負けたくなくて、それで……
神谷さんの言う通り、結局、破綻した。
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