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「いぃかげんにして!!」
いつのまにかこんな言葉を聞くようになっていた。
どうしてこんなふうになってしまったのだろう‥
ある日突然。
母と父の間に会話がなくなった。
今までケンカすらしていなかった2人の様子がおかしい。
父の口数が少ないのは前からだけれど無駄なくらいに喋る母でさえ口を開かない。
まだ中学生だった姉だけが母に呼ばれて別室へと向かった。
今までに経験をしたことのない胸騒ぎをおぼえた。
話を終えて戻ってきたのは母だった。
姉は涙をポロポロ流して泣いていた。
母が何か怒ったのだろうか‥?
けれど泣き方が尋常ではない。
「どうしたの?」
勇気を振り絞り聞いてみた。
「ちょっと怒られただけだから」
姉は涙を拭いてそう言った。作り笑いをしながら‥
きっと姉は苦しかっただろう。一人きりで。
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