始まりますの

4/8
前へ
/208ページ
次へ
〈杉沢亮太〉 画面が光って眩しかったので、目を閉じた。 光が収まったから目を開けてみたが、前にパソコンが無い。 ……此処は部屋ではないな。 普段見るより大きな煉瓦の道が真下にある。煉瓦は異常にデカかったりする。 周りを確認してみるが……街? さっきまでやっていたゲームでいた街と造りがほぼ同じ。全部がデカいけど。 どういう事だ? いきなり暗くなるもんだから上を見ると、黒い何かが降ってきた。 バサバサ煩い。 いや、何だよ。 とりあえず避けた。 ドン と、音をならして着陸した何か。ローブ姿なのか? 「いった~~~い」 「え?」 生きてんのか?生き物なのか? あの高さから落ちて生き残れるのか?どこから落ちたかなんて興味ねぇが。 しかもこの声聞き覚えが……。 「あれ?りょうた?」 つ!? いつ顔上げたんだ。 あとさ、 「顔見えないから誰か判らないのですが」 誰だお前は、だよ。 そして俺は見えないのに何故お前は見えるんだ。 俺が言うと、前の生き物は頭?に手を伸ばす。
/208ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加