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あたしは、夢を見ていた。
ふわり……ふわり……
まるで空を飛んでいるような気分。
あたし……何してたんだっけ?
めちゃめちゃ幸せな気分だったんだけど?
大きなゆりかごに乗せられてるような……
守られ、包まれてる感じ。
あぁ、和也さん……何してるかな。
和也さん……
和也さん……
あれっ!?あたし……和也さんと……あれっ!?
『こらっ璃子!寝ちゃダメじゃない!』
突如、村上姉さんの声が聞こえた気がした。
「はっ!」
あたしは、びっくりして目を開けた。
目の前には、和也さんの顔が超アップであり、優しくあたしを見つめていた。
「あれっ!?」
「ごめん、起こしたか?」
「あ、あのっ……あたし」
「寝てたね」
笑いを堪えた和也さんが、ベッドの横に腰掛け、あたしを上から見下ろしていた。
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