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暗い。
上下左右もわからない、そんな場所に俺は居た。
何かの気配を感じて振り替えると、俺によく似た青年が居た。
「お前は・・・誰だ?」
『・・・・。』
青年はうつむいていて、表情が読めない。
俺と青年の間の床が割れ、白い光が溢れだした。
「おい!
お前は誰なんだ?」
青年は顔をあげた。
俺とほぼ同じ顔の青年の目は俺とは違い、赤く輝いていた。
『貴様にはまだわかるまい・・・精々抗うがいい。』
その声が聞こえたと同時に割れ目の光が暗闇を白く塗り替えた。
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