◇◇ 第25章 絶対的信頼 ◇◇

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「でさっ話しは戻るけど、今まで見てきた限り、松本部長って、 仕事は、相手をよく見てその人の個性をうまく伸ばしてあげるみたいな?そんなタイプじゃない? 手取り足取りって感じの上司じゃないんだよね~ でも、璃子には違うでしょ? 璃子の出来が悪いわけではないし、どちらかと言えば気のつく方だし。 それに、どんどんいろんな意味で成長してるのに なんだか、仕事も私生活も急いで育ててるって言うか…… 結婚まで3年もあるなら、わざわざ絶対的信頼なんて言葉で言わなくても、ゆっくり育んでいけばいいじゃない? なんだか焦ってるって言うのかな? そんな感じがするんだよね」 村上姉さんは、しみじみと言った。 じゃあ、一体、和也さんは、何を焦っているんだろうか? 思いを巡らす。 「松本部長、最近変わった様子はなかったの?」 「んーっ」 村上姉さんに聞かれ、思わず最近の和也さんの様子を振り返る。 「ごめんごめん璃子は、まだ自分の事で手一杯だよね? まぁそんなに気にしちゃダメよ」 って、煽った村上姉さんが言う。 「ほらほらっ絶対的信頼を遂行しなくっちゃ♪ こんなちっちゃな事に惑わされてはダメよ♪ 松本部長が発した言葉だけを信じてついていかなくちゃ」 村上姉さんが笑った。
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