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「でさっ話しは戻るけど、今まで見てきた限り、松本部長って、
仕事は、相手をよく見てその人の個性をうまく伸ばしてあげるみたいな?そんなタイプじゃない?
手取り足取りって感じの上司じゃないんだよね~
でも、璃子には違うでしょ?
璃子の出来が悪いわけではないし、どちらかと言えば気のつく方だし。
それに、どんどんいろんな意味で成長してるのに
なんだか、仕事も私生活も急いで育ててるって言うか……
結婚まで3年もあるなら、わざわざ絶対的信頼なんて言葉で言わなくても、ゆっくり育んでいけばいいじゃない?
なんだか焦ってるって言うのかな?
そんな感じがするんだよね」
村上姉さんは、しみじみと言った。
じゃあ、一体、和也さんは、何を焦っているんだろうか?
思いを巡らす。
「松本部長、最近変わった様子はなかったの?」
「んーっ」
村上姉さんに聞かれ、思わず最近の和也さんの様子を振り返る。
「ごめんごめん璃子は、まだ自分の事で手一杯だよね?
まぁそんなに気にしちゃダメよ」
って、煽った村上姉さんが言う。
「ほらほらっ絶対的信頼を遂行しなくっちゃ♪
こんなちっちゃな事に惑わされてはダメよ♪
松本部長が発した言葉だけを信じてついていかなくちゃ」
村上姉さんが笑った。
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