◇◇ 第26章 新たなご縁と深まる絆 ◇◇

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「璃子ちゃん、言っただろ?俺は見る目があるって、だから、拓巳をちゃんと見抜いているし、わかってるんだよ」 「隼人さん……」 思わず隼人さんを見た瞬間、あたしの瞳からは、溜まりに溜まった涙が、ボロリと零れた。 「大丈夫だよ。璃子ちゃんのせいでないことも、拓巳が悪いとも誰も思ってないよ。みんなわかってるから」 隼人さんは、見とれてしまうほど甘い微笑みを浮かべながら、優しく言った。 「隼人さん……ありがとうございます」 「んっ」 「……よかった」 あたしは、拓にぃが、誤解を受けていないことがわかり、ホッとした。 「あたし……あたし拓にぃに謝ってきます」 次から次へと零れ落ちる涙を拭いながら、あたしは席を立ち部屋を出た。 ******** 「あ~ぁ、璃子かわいそう。和也のせいで、無駄に八つ当たりされて、おまけに泣かされちゃって」 冴子が、俺を見ながら嫌みを言った。 「久しぶりにあんな綺麗な涙と愛の告白を見たな。 あの大きな瞳の潤んでる顔を目の前で見たら、間違いなく抱きしめてるな」 隼人が、ニヤつき 「行った方がいいんじゃないのか?」 優輝までもが、俺を見る。 「隼人、ここを任せてもいいか?」 「最初から、そのつもりだけど?」 「じゃあ、ごめん頼む」 俺は、自分のコートと璃子のコートと鞄を持って部屋を出た。
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