◇◇ 第27章 パーティーデビュー ◇◇

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******** どうしよう。 あたしは、静かにデスクに戻った。 「何だったの?」 村上姉さんの質問に、あたしはパーティーの話をした。 「素敵じゃない♪楽しんでいらっしゃいなっ」 きっと冴子さんと一緒で、心臓に毛の生えてるタイプの村上姉さんは、楽しそうに言った。 キラリッ…… その時、ふと、あたしは村上姉さんの左手の薬指の指輪が見えた。 「あっ」 「んっ?」 「村上姉さん、それっ!」 思わず指差した、あたしの人差し指を、村上姉さんが、ガッツリ掴んだ。 「璃子!そのまま黙って給湯室においで!」 「はぃ」 あたしは、口を閉じて、ニコニコしながら村上姉さんの後ろをついて行った。 給湯室に入った途端、あたしは堪らず口を開いた! 「村上姉さん、それっもしかして……エンゲージリングですか!?」 「んっ、違うわよ」 なんて言いながらも、手は芸能人が婚約記者会見でするように、指を揃えて指輪が綺麗に見えるようにコチラに向けていた。 そうだった!村上姉さんは、お正月に坂本さんのご両親に会いに行ったんだった!あたしは、一気に年末の事を思い出した。
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