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「その大きな瞳で、松本部長見上げて
『和也さんどう?』
って言ったら、間違いなくキスされちゃうわね」
村上姉さんは、ニヤニヤしながら言った。
「別に、そんなの望んでないですから……」
「あらっ由香里知らないの?今日の璃子のお相手は、優輝なのよ」
冴子さんが、サラリと教えた。
「うそっ、それマズイですよ!じゃあ、優輝さんにキスされちゃうじゃないですか!」
「村上姉さん、それあり得ないですから」
あたしは、すかさずツッコミを入れた。
寒いからと、和也さんがドレスに合わせてプレゼントしてくれた白のコートを着て準備完了。
振り返って冴子さんを見たあたしは、衝撃を受けた。
髪は、夜会巻きをアレンジしながらサイドを少しおろして、大人の女を感じさせるしっとり感を出していて、ドレスは、黒で、ザックリと背中が開き、胸元も豊かな胸がチラリと見える。女のあたしが目のやり場に困るほどの大胆な出で立ちだった。
「冴子さん、松本部長が、目のやり場に困りますよ!」
あたしよりも先に、村上姉さんが、ツッコミを入れた。
「大丈夫よ。和也と優輝は、こんなの見慣れてるから」
冴子さんは、サラリとかわした。
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