◇◇ 第27章 パーティーデビュー ◇◇

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「その大きな瞳で、松本部長見上げて   『和也さんどう?』 って言ったら、間違いなくキスされちゃうわね」 村上姉さんは、ニヤニヤしながら言った。 「別に、そんなの望んでないですから……」 「あらっ由香里知らないの?今日の璃子のお相手は、優輝なのよ」 冴子さんが、サラリと教えた。 「うそっ、それマズイですよ!じゃあ、優輝さんにキスされちゃうじゃないですか!」 「村上姉さん、それあり得ないですから」 あたしは、すかさずツッコミを入れた。 寒いからと、和也さんがドレスに合わせてプレゼントしてくれた白のコートを着て準備完了。 振り返って冴子さんを見たあたしは、衝撃を受けた。 髪は、夜会巻きをアレンジしながらサイドを少しおろして、大人の女を感じさせるしっとり感を出していて、ドレスは、黒で、ザックリと背中が開き、胸元も豊かな胸がチラリと見える。女のあたしが目のやり場に困るほどの大胆な出で立ちだった。 「冴子さん、松本部長が、目のやり場に困りますよ!」 あたしよりも先に、村上姉さんが、ツッコミを入れた。 「大丈夫よ。和也と優輝は、こんなの見慣れてるから」 冴子さんは、サラリとかわした。
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