ずっとそばにいてくれたね 第22話

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寝ちゃったか……。 俺は、席を立つと璃子の方へ向かい、璃子を椅子から抱き上げた。 抱き上げた瞬間、璃子の瞳がパッと開き、目の前の俺の瞳を捕らえた。 ドキッ…… しかし、すっかり酔っていて、据わったままの瞳は、すぐにクシャっと閉じられ…… 耳元で、ぽつりとひと言呟かれたあと、頭はゆっくりと俺の首もとへと収まった。 「和也さん……大好き」 不意打ちの純粋な言葉は、容赦なく俺の心を掴んで撃ち抜く。 大人をからかうなよ。 間違いなく、俺は、今、ガラにもなく紅くなっている。 よかった。寝ていてくれて。 酔っぱらっていてくれて。 顔を見られなくて、よかった。 そのまま寝室に運び、静かにベッドに下ろす。 「璃子……俺もだよ」 そっと、布団と心からの素直な言葉をかけた。
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