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「っで、用件は?」
「あぁ、璃子のフォローありがとう」
「違うだろ?余計なことするなの間違いじゃないのか?」
「からかうなよ。感謝してる。ありがとう」
俺は、素直に優輝を見て言った。
「また、ずいぶん璃子に冷たく内示を告げたんだな。泣いてたぞ」
優輝は、少し責めるような視線で俺を見る。
「……そうか」
やはり、少し冷静に接しすぎたか。俺は自分の態度を今更ながら省みた。
「嘘だよ。
璃子は、よく教育されてるし、お前の事も少しずつ理解してるよ。
愚痴ひとつ言わなかったよ」
「えっ!?」
俺は、優輝にからかわれた事に気づいた。
「帰ったら、ちゃんとフォローしとけよ。まぁ、そのつもりだろうけど」
「あぁ」
そこまで話すと、ふたりでコーヒーを口に含んだ。
「和也……」
「んっ?」
「まだ、渡グループに戻ること璃子に言ってないのか?」
「……あぁ」
「璃子は、秘書室勤務になるんだぞ?そうじゃなくても、情報が飛び交う部署だ。考えてはいるだろうが、早く自分の言葉で伝えたほうがいいと思うぞ」
「あぁ。まだ、本当に辞めるまでには2ヶ月以上あるし、まだ岩崎社長のご配慮で、どこにも伏せてある。璃子が不自然に感じるまでにも時間があるだろうから、あと2週間して4月になったら、時間をとってきちんと話そうと思ってる」
「4月!?」
「あぁ、それまでは、情報が漏れ伝わる事もないし、できるだけ璃子を新しい仕事に集中させてやりたいんだ」
「璃子が、かわいくて、大切で、仕方がないんだな」
優輝が、クスリと笑った。
「優輝……照れずによくそんな事が言えるな」
俺たちは、目を見合わせて苦笑いを浮かべた。

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