ずっとそばにいてくれたね 第24話

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「心配?」 「……はい」 あたしの様子を窺う更科さんに、思わず小さく頷いた。 「どこが?」 「なんだか、まだ、想像でしかないから解らないんですけど、遠く感じるのかな?なんて」 きっと、更科さんの何でも受け止めてくれそうなBarのマスターのような空気が、あたしを素直にしたのかもしれない。 「素直だね」 「……すいません」 ふっと笑う更科さんに、思わず申し訳なく感じて謝った。 「そうだね。でも、あいつは大丈夫だよ。周りや肩書きが変わったとしても、和也自身は、絶対に変わらない」 「……」 解ってはいる。解ってはいるんだけど…… あたしは、少し俯いた。 「璃子ちゃん頼んだよ」 「えっ!?」 驚いて顔を上げると、更科さんは、真面目な顔をしてまっすぐあたしを見つめていた。 「和也の事。頼んだよ」 「えっ、あの、あたしでいいんでしょうか?」 あたしは、思わず心の本音を吐き出していた。 「和也が璃子ちゃんを選んだんだから、いいんだよ。 璃子ちゃんは、今のままで十分だよ」 「えっ!?」 更科さんは、柔らかな笑顔で語りかけた。 「そのまま、和也の傍で笑っててやって」 「えっ!?そんな事でいいんですか!?」 「あぁ、いいんだよ。璃子ちゃんは、和也にその癒しの笑顔をたくさんプレゼントしてやって。そしたら、和也は、めちゃめちゃがんばれるから」 「……」 更科さんは、穏やかな眼差しを向けた。
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