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昨夜の『怪獣の会』とは違い、愉快なメンバーも増え楽しい時間が過ぎた。
あたしも、昨日の分を取り戻すかのように、酎ハイを2杯飲んだ。
美紅ちゃんも、ゆっくり砕けはじめ、帰る頃には、昔からの仲間のように、すっかり慣れたようだった。
「「松本部長、ごちそうさまでした♪」」
わざと全員で入口で整列してお礼を言った。
「えーっ!あたしのおかげでしょ!?あたしが和也に貸しを作ってたからなんだからぁ~」
「「冴子さんごちそうさまでした♪」」
またまた全員でお礼を言う。
「はいはい。どういたしまして」
冴子さんは、楽しそうに笑いながら右手を挙げた。
「みなさんありがとうございました。また来週から頑張ります」
美紅ちゃんがみんなにお礼を言う。
「「じゃあ、お疲れ~」」
楽しい時間を過ごした仲間は、それぞれに帰って行った。
あたしは、和也さんと一緒にマンションに向かって歩きはじめた。
「和也さん、ごちそうさまでした」
「あぁ。楽しかったな」
「うんっ」
さりげなく繋がれた右手が、うれしくて、手が見えるように、和也さんの半歩後ろを歩いた。
あたしは、半歩後ろを歩きながら、実は、ポーカーフェイスを決め込んでいたけど、歓迎会の間中、ずっと気になっていた事に触れた。
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