◇◇ 第31章 新たな出会いと旅立ち ◇◇

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昨夜の『怪獣の会』とは違い、愉快なメンバーも増え楽しい時間が過ぎた。 あたしも、昨日の分を取り戻すかのように、酎ハイを2杯飲んだ。 美紅ちゃんも、ゆっくり砕けはじめ、帰る頃には、昔からの仲間のように、すっかり慣れたようだった。 「「松本部長、ごちそうさまでした♪」」 わざと全員で入口で整列してお礼を言った。 「えーっ!あたしのおかげでしょ!?あたしが和也に貸しを作ってたからなんだからぁ~」 「「冴子さんごちそうさまでした♪」」 またまた全員でお礼を言う。 「はいはい。どういたしまして」 冴子さんは、楽しそうに笑いながら右手を挙げた。 「みなさんありがとうございました。また来週から頑張ります」 美紅ちゃんがみんなにお礼を言う。 「「じゃあ、お疲れ~」」 楽しい時間を過ごした仲間は、それぞれに帰って行った。 あたしは、和也さんと一緒にマンションに向かって歩きはじめた。 「和也さん、ごちそうさまでした」 「あぁ。楽しかったな」 「うんっ」 さりげなく繋がれた右手が、うれしくて、手が見えるように、和也さんの半歩後ろを歩いた。 あたしは、半歩後ろを歩きながら、実は、ポーカーフェイスを決め込んでいたけど、歓迎会の間中、ずっと気になっていた事に触れた。
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