◇◇ 第31章 新たな出会いと旅立ち ◇◇

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「あぁ。あたしたちは大丈夫ですよ」 「本当に?」 「本当に」 「あーっ、ホッとした」 急に肩の力が抜けたように、村上姉さんは、給湯室の椅子へと腰かけた。 「ありがとうございます。心配してくださって」 「なんかさぁ~」 「えっ!?」 「なんか、璃子ったら、どんどん大人になってる」 村上姉さんは、椅子から見上げながら、拗ねたような感じで呟いた。 「そんなことないですよ」 「いいやっ。なんだかイイ女になってる」 「そんなことないですよ」 「面白くない!」 「それが本音ですね」 「まぁねっ♪でも、寝床が一緒だから慌ててないのかっ」 「そんな動物の親子みたいに言わないでくださいよっ」 「「ふふふっ」」 2人で目を見合わせて笑った。 「じゃあ、最終日の松本部長の送別会で、しっかり送り出してあげようかねっ」 「はいっ」 村上姉さんの優しさを感じたあたしは、めいいっぱいの笑顔を向けた。
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