ずっとそばにいてくれたね 第24話

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******** ……うーん、朝かな? 気持ちよく、ゆっくり深く眠れた。 耳元で和也さんの呼吸の音が微かに聞こえる。 あたしは、ゆっくり目を開け、ぼんやりと天井を見つめた。 身動きの取れないあたしは、どうやら和也さんの腕の中にいる。 あーっ幸せ。あたしは、気持ちよく微睡んで(まどろんで)いた。 「璃子おはよう」 耳元で、和也さんの囁く甘い声が響いた。 「おはよう」 「身体、キツくないか?」 尚もあたしの耳元で小さな声で和也さんが囁く。 「……ぅん」 っていうか、朝イチで、この会話は、めちゃめちゃ恥ずかしい! 「ごめんな。手加減出来なくて」 「……」 嘘ばっかし。余裕だったくせに。 「璃子に誘われるなんて思ってもみなくて……」 「……」 冷静に起きた今、昨夜の大胆な自分を思い出すと、めちゃめちゃ恥ずかしい! 和也さんの口があたしの耳元にあるまま、ギュッと抱きしめられてるから動けない。和也さんからはあたしの顔が丸見えだけど、あたしからは顔も見えない。 じわじわと赤面していく。 「クスッ」和也さんが、吹き出すように笑った。 あっ!やっぱりからかわれてた! 急に和也さんの腕から力が抜けて、あたしは自由になった。 「もぉーっ、和也さん!」 勢いよく和也さんの顔を見たら…… ドキッとするほど、余裕綽々で、うれしそうに笑う和也さんの笑顔があった。
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