ずっとそばにいてくれたね 第24話

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「璃子ちゃん、お誕生日おめでとう」 和也さんとあたしは、ゆっくり春の青空と新緑を堪能しながらドライブを楽しみ、更科さんのお店に到着して、お決まりの奥の個室に通された。 そして、いつも通りに、向かい合う和也さんとあたしの間には、椅子を前後ひっくり返して股越して座り、あたしの顔をジッと下から顔を傾けて見つめる更科さんがいる。 そして、先ほどの言葉は、その更科さんのもの。 「更科さんありがとうございます」 「いくつになったの?」 「22歳です」 「ふーん。22歳かぁ~」 まるで、値踏みするかのように眺められています。 「璃子ちゃん綺麗になったね」 まるで心を見透かすかのように、まっすぐな眼差しを向ける更科さんが、真顔で言ってくれています。 「……ありがとうございます」 少し照れながらも、うれしい言葉に、喜んでしまいました。 「以前の璃子ちゃんも好きだったけど、今の璃子ちゃんも好きだな」 「……?」 はてっ!? あたしは何にも変わっていませんよ? 「やっぱり、食べられちゃうと、こう、何て言うか、いい色気が出てくるよね」 「……」 食べられる?何ですかそれは? 「相手が和也っていうのが気に入らないけど、璃子ちゃん綺麗になった」 「……」 多分、『ボッ』って音がしたと思うくらいに、あたしは一瞬で真っ赤になった。
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