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「ところで、早川って何者!?」
「えっ!?」
「派遣って事は聞いてはいたんだけど、先日の件のあと、ちょっと履歴書見せてもらったら、ものすごい資格の数に、驚いたんだよ」
「あぁ。美紅ちゃんスキルアップが趣味みたいですよ」
「へえ～そうなんだ。あんな人材が社員にいてくれると助かるんだけど。
人事課長とも話して海外事業部に社員でって言ってるんだけど、どうやら彼女は、派遣先を長居せずに変わっていくって派遣の担当者に聞いてね」
「あ～っ、らしいですね」
「契約期間を延長してもらえるとっていうか、このまま社員として働いてくれると助かるんだけどな」
優輝さんの人材確保は本当らしく、本当に美紅ちゃんを必要としているようだった。
「じゃあ、優輝さんが、口説き落としてくださいよ」
「俺が？」
突然のあたしの提案に、優輝さんは目を丸くした。
「はい！美紅ちゃん、今まであんまり本当にイイ男性に出逢ってないみたいで。
男性は、しばらくいいかなとか言ってるんですよ。
だから、ここはひとつ、我が社きってのイイ男、白石優輝部長のお力でなんとか引き止めていただいて、美紅ちゃんの男性不信も払拭していただけると、あたしも村上姉さんもうれしいんですけど……」
「クックックッ、なんだよそれ。俺に、そんな力があるわけないだろ？」
優輝さんは、軽く笑った。
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