ずっとそばにいてくれたね 第28話

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楽しくお昼も食べ、あたしは優輝さんの邪魔をしないように、素早く会議室から退散した。 秘書室に戻ると、和也さんに教わったやり方でファイリングしたり、備品の補充や頂き物の整理など、日頃、後回しになりがちな仕事を一気に片付けた。 「璃子、おまたせ」 夕方になり、優輝さんがやってきた。 「あっ、すいません。すぐにデータ保存して片付けますから……」 「ゆっくりでいいよ」 そう言うと、優輝さんはあたしのデスクの前に座った。 ノートパソコンのモニター越しに、ジッとあたしを見つめる優輝さんと視線が交わった。 「どうしたんですか?」 「んっ?璃子の秘書室姿も、板についてきたな~って思って」 「ありがとうございます。ですが、キラーンの眩しい眼差しは、照れるのでやめてください」 「お前には効かないだろ?」 「えっ!?」 「いいや。こっちの話」 あたしは、パソコン画面に気をとられ、優輝さんの言葉が聞き取れなかった。 「はいっ、終わりました」 「じゃあ、行こうか?」 「はい」 すでに最後だったあたしたちは、戸締りをして会社を出た。
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