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「『お友達』は、麗香で決まりね?」
「わざわざ麗香と璃子に接点が生まれないように気を配って来たんだが……」
俺は、璃子を巻き込んでしまった自分の立場を恨んだ。
「だが、探偵でも使って調べようと思えば簡単な事だ」
隼人は、さらに続けた。
「青木の親父が、和也と麗香をくっつけようと躍起になってるのは事実だ。
そして、その為には、璃子ちゃんは邪魔な存在。
いずれにしても、俺たちが思っている以上に青木親子は、裏で手を回しているようだ」
「璃子にまで手を出すとは、考えが甘かった」
「女は恐いのよ!
今日の璃子が、こんな目にあったのも、麗香が必ず絡んでいるはずよ。
どう考えても、このままでは、璃子が危険だわ」
「隼人、青木グループの状況を調べてくれないか?」
「あぁ、もちろん、すぐに調べよう。
かわいい妹が痛い目に合わされたままって訳にもいかないしな」
隼人は、俺の気持ちを察してか?クールな表情のまま俺を見た。
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