ずっとそばにいてくれたね 第31話

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「「こんばんは~」」 「あらっ珍しい!いらっしゃい」 子どもの頃からの顔馴染みのおばちゃんが、笑顔で迎え入れてくれた。 カウンターに座ると、おばちゃんは、すぐにお冷やとおしぼりを運んで来てくれた。 「璃子ちゃん綺麗になったわねぇ~」 「いやぁん、おばちゃんったらー」 懐かしいおばちゃんの褒め言葉に気持ちがはしゃぐ。 「彼氏でも出来たのかな?」 「うぐっ……」 ……撃沈。 悪気のない言葉は、切れ味を増して鋭く刺さる。 「おばちゃん、とりあえず生ビールと……璃子は?」 言葉に詰まっているあたしを救い出すかのように、拓にぃが、注文をした。 「あ、あたしは、ピーチ酎ハイ」 「おばちゃん、あとは、おすすめコースをふたり分で」 「はいよっ」 おばちゃんは、笑顔で笑いながら注文を繰り返した。 生ビールと酎ハイがすぐに届けられた。 「では、拓にぃいただきます」 「どうぞ」 カツンッとジョッキを合わせて乾杯した。
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