◇◇ 第48章 光が降り注ぐとき ◇◇

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「ねっ、和也さん。そうですわよね」 儚げな瞳を向けてはいるが、その奥には、『頷け』と言わんばかりの強さが滲み出ている。 俺は、ゆっくり息を吸い込み、冷たい眼差しを向けると言った。 「あなたでは、無理です」 「えっ!?」 一瞬で、麗香の顔がひきつった。 「えっ!?和也さん?」 「私が求める女性は、あなたではありません」 もう一度、確認しようとする麗香に、俺は、容赦なく拒絶の言葉を贈った。 「なっ、何ですって?そんな、ご冗談を」 「冗談では、ありません」 きっと、今までの人生で、チヤホヤされることはあっても、否定された事は初めてだったのだろう。 麗香の表情が、みるみる形相を変えてゆく。 「あなたでは、私のパートナーは無理だ」 「なっ、なんですって!?じゃ、じゃあ、誰ならお相手に相応しいとおっしゃるの!?」 一瞬で剥ぎ取られた仮面を脱ぎ捨て、麗香はキッと俺を睨みあげ、続けた。 「あの女の方が、良いっておっしゃるの!?」 「あの女、ですか?」 さらりとツッコミを入れると、麗香は、シマッタとばかりにギュッと下唇を噛んだ。
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