◇◇ 第48章 光が降り注ぐとき ◇◇

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Turururu……Turururu……♪ その時、麗香の携帯が鳴った。 「いったい、こんな時に何!?」 苛立つ麗香が、携帯に文句を言う。 「時間のようですね」 「はっ!?まだ、何も解決してやしないわ」 「いいえ。もうおしまいです」 俺は、静かに伝えた。 「何を、仰ってるの!? あぁ、もう、こんな時にうるさいわね」 鞄から携帯を取り出した麗香が、イラつきながら切ろうとする。 「その電話には、出た方がいい」 「えっ!?」 鳴りやまない携帯を持ち、麗香が、俺を見る。 「二度と璃子には近づかないでください。次は、俺が許さない」 「何ですって!?」 「さようなら、麗香さん。もう二度とお会いすることは無いでしょう」 「ちょっ、ちょっと待ちなさいよ!」 背を向け、立ち去る俺を、麗香が呼び止めるが、俺は、お構いなしに歩みを進めた。 鳴り続けていた携帯の呼び出し音が止まる。 はじめは、強かった麗香の口調が、やがて弱々しく聞こえなくなった。 そして、背後で麗香の泣き叫ぶ声が響いた。 ……終わった。 俺は、そのまま振り返らず歩き続け、ホテルへと向かった。
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