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「うんっ、OK!我ながら、かわいく仕上がったっ」
鏡の前でくるりと一回転しながら呟いた。
今日は、村上姉さんの結婚パーティー。
夕方からのパーティーに備えて、朝からウキウキで支度を整えた。
とても柔らかな生地のシャンパンゴールドのワンピースは、ハイネックの長袖で、裾が加工されていて、跳ねるようにクリンクリンになっている。
これは、数日前に薫さんからプレゼントされた物だった。
…………
……
「璃子ちゃん、結婚パーティーに着ていく服は、決めてるの?」
「えっ……」
考えてなかった……
「特に決めていないなら、これなんてどうかしら?」
あたしの表情から察した薫さんは、2階の自室から、ドレスを持って降りてきた。
「うわぁ~」
膝丈のAラインのワンピースは、文句なくかわいかった。
「気に入っていただけたかしら?」
「気に入るも何も……かわいすぎます!」
「そう。じゃあ、これと……」
そう言うと、今度は、筆箱ぐらいの白い箱を開けた。
箱の中には、真珠のネックレスと、一粒真珠のピアスが、お行儀よく座っていた。
「うわぁ~」
先程から、感嘆の声しかあげていないあたしに、薫さんは、続けた。
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