ずっとそばにいてくれたね 第37話

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「ところで、璃子ちゃん見てくれたかな?某有名ビジネス誌に特集された、俺の勇姿」 「あっ、はい。もちろん、拝見させていただきました」 「どうだった?」 「モデル顔負けのポージングと、最高の笑顔でしたよ。評判良ろしかったのではないですか?」 「やっぱり、璃子ちゃんは解ってるなぁ」 隼人さん、ごめんなさい。チョキチョキしちゃいました。 でも、保存用もありますから、許してください。 あたしは、心の中で、手を合わせて謝った。 「ダメよ璃子!あんなオジサンのビジネス誌で、カッコつけてどうするの?って、ちゃんと言ってくれないと」 冴子さんが、隼人さんの隣からツッコミを入れる。 テーブルに笑いが起きたが、誰も、和也さんの事には触れなかった。 きっとみんな、あたしに気を遣ってくれているんだろうな…… 申し訳ない気持ちで、自然と伏し目がちになっていたものの、それもはじめのうちだけだった。 話題の豊富な皆さんは、次から次へと会話を紡ぎ、特に、優輝さんと更科さんと、冴子さんの同級生チームの会話は、見事な掛け合いを見せた。 気づけば、すっかり肩の力が抜けて、あたしは、自然と声を出して笑っていた。 すっかり寛ぎモードに入り、楽しく過ごしていると、入口の方で、黄色い歓声が上がった。
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