ずっとそばにいてくれたね 第39話

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******** 「さて、そろそろ失礼させていただくよ。あとは、お若い方たちで、ごゆっくり」 ゲンさんは、そう言うと席を立った。 「お祖父様、ありがとうございました」 「薫、今夜は、楽しい時間をありがとう」 「お祖父様……」 「今度は、家族全員揃っての食事会も企画してみようかね?」 「はい。ぜひ、近々また催しますね」 「頼んだよ」 薫さんと会話を交わしながら、ゲンさんは、玄関へと向かった。 20時過ぎとは言え、12月の夜風は冷たい。 薫さんと和也さんとあたしは、お見送りに外へ出た。 「お祖父様、今夜は、ありがとうございました」 「いいや。あとは、ふたりの問題だ。ゆっくりふたりで話し合いながら、進んで行きなさい」 和也さんの言葉に、ゲンさんが答える。 「では、おやすみ」 薫さんと和也さんに挨拶をすると、ゲンさんは、あたしを見た。 「おやすみなさい、ゲンさん」 「おやすみ、璃子ちゃん。素敵なクリスマスを」 「ありがとうございます」 ゲンさんは、微笑みを残して、いつもの小道を時田さんと帰って行った。
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