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……私は木綿先輩を愛する。
今は辛くても……きっと時間が解決してくれる。
死んだ両親だって、私の幸せを願っているに違いない。
もう誰も恨まない。
誰かを恨んで憎まれて
……そういうこと、全てに疲れてしまったの。
そんなことを思って過ごしてきた数日。
私の顔に笑顔が戻りつつあった。
それは木綿先輩にも、香織にも言われたこと。
私には、笑顔の方が似合ってるんですって。
……ガッシャン!
考えごとをしていた自分の掌から、落ちたお皿。
その音で、我に返った私。
グツグツグツ。
すぐ傍の……大きな鍋。
いい匂いを醸し出していて、食をそそられる。
今夜のメニューは、木綿先輩の大好きなオクラ入りカレーだ。
カレーと言えば、誰でも作れる定番メニュー。
子供も喜ぶ一品だ。
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