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大学がお休みの日は2人一緒に過ごして、料理だって一緒に作る時もある。
買い物にも一緒に行ったりして、散歩とかそんな時間が最近では幸せだと思えるようになった。
今の時刻は19時を回ったところだ。
木綿先輩の帰宅はいつも大体そのぐらいなのだ。
でも今日は、いつもより遅い気がする。
キッチンにかけてある小さな掛け時計を目にして、私は1つ大きなため息を吐いた。
……木綿先輩がいないこんな時間が私にとって、唯一地獄の時間だ。
どうしても彼のことを思い出してしまうから。
お風呂に入っている1人の時間……例えそれが30分だけだったとしても、ほんの僅か自分の時間が出来ると彼のことばかり考えてしまうのだ。
……私より幸せになって欲しい。
私なんかより、ずっと素敵な女性を見つけて幸せになって欲しい。
……刻々と刻まれていく秒針の音。
私はその音を胸に刻み込みながら両手を合わせて祈った。
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