【第26話】もうひとつの決着

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  長瀬を意識していること自体は、自覚していた。 だけどまだ、恋には満たない……そう思っていたけれど、昨日のことではっきりした。 もうすでに、そんなラインで踏みとどまれなくなっていたんだ。 いつの間にか私、長瀬のことを…… ハッキリ認識すると、何だかドキドキ、落ち着かない気分になる。 仕方ないこととはいえ、何とも言えない感覚だ。 いつぶりだろう、こんなにそわそわと浮き足立った気持ちになるのは。 私は平静を装いながら、通常通りに仕事に取り組み、長瀬の帰りを待った。 .
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