一章『掠れた朱』

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一人の少女が目を覚ます、此処は冥界か?地獄か?されど起こそうとする体は動かず… ふと目を向ける、体は…事故の状態のまま、彼女は痛みを今感じて絶望と後悔と激痛、其を現した掠れた声を無理に響かせ悲鳴をあげた… 何も解らない、何も来やしないだろう空間だ、悲鳴をあげても誰も来ない絶望も込み上げてくる… 『また自分は死んでしまうのか?』 そう考えて涙も出てきた所… ?視点 遠くから悲痛な叫びが聞こえた、妖怪に襲われた少女でしょうか?…取り敢えず巫女の仕事です、行ってみましょう… ?「諏訪子様、少し行ってきますね?」 諏訪子「ふぇ?あーい、行ってらっしゃい♪」 そして歩く事5分辺り、私は絶句しました… 目の前には手足と体が切り裂かれた女の子の亡霊が横たわりながら悲鳴をあげていたのですよ!?予想以上に残酷な人が居るものです… 少し手当て代わりに傷を癒す為に特殊な結界でバラバラの体を繋ぎ合わせて… ?「大丈夫?……じゃないですよね… ……もう少しの辛抱です、頑張ってください!!」 何とか体を繋ぎ合わせたらピタリと彼女の悲鳴が止まり、倒れたまま虚ろに空を見上げていた… 私はそんな彼女を抱き上げる、彼女からは何だか怯えた目線をぶつけられている辺り、私は少し悲しいですが… ?「大丈夫ですよ、野蛮な事はしませんから…」 そう聞いた彼女は安心したのか、目を瞑って眠り始めた… 純真無垢とはこの事でしょうか?取り敢えずこの子を保護しておかないと…
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