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「イヤ?」
イヤ?
と聞かれれば、
イヤではない自分に気づいてしまった。
「ダメ?」
ダメ?
と聞かれれば、
ダメではない。と思ってる自分にも気づかされる…
でも、
どう伝えればいいの?
黙ったまま、見つめていたら、
目の前の湖色の宝石二つが、ウルウルしはじめた。
ポロポロ。
透明な玉が、宝石から溢れ出している。
綺麗。
宝石が、宝石を産んでるみたい。
思わず、頬を伝う宝石をすくい取る。
あったかい。
冷たい涙を、あたたかく感じるなんて、
ヘンかもしれない…
なぜ泣いているのか、
気にするべきなのかもしれない…
けれど、
そんなことより、
手から伝わる、肌の感触が、
気持ちイイ。
もっと、触りたい…
答えの代わりに、
自分から、抱きついた…
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