ーー1日目ーー

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コロン。 突然、私の膝の上に、 隣のヒトの頭が降ってきた。 見上げられながら、 「こうすれば、一石二鳥。 私もあなたも、気持ちイイ。」 ?一石二鳥? この顔で、四文字熟語! ギャップが、すごい! 「さぁ。触ってください!」 柔かにそう言われても、 一石二鳥。に引っかかる。 触らず、躊躇していたら、 「私は、憧れの膝枕。最高です。 ココが畳なら、もっと最高なんですけどね。」 あっ。 そういうこと。 一石二鳥。微妙に意味が違う気がするけど、 妙に納得。 あれ? 憧れの膝枕… って言葉に、 急に、恥ずかしきなってきた。 「触らないのですか?」 いえ、触りたいんですけど、 膝の上の頭の感触… 恥ずかしいんです… でも、 あの気持ちよさに、 抗えない… サラリ。 「気持ちイイですね。触られるの、気持ちイイです。」 そうなの? サラサラ。 私も、気持ちイイ。 「クー。」 アレ? このヒト、 眠っちゃった? 気持ちよさそう… サラサラ。 指触りが気持ちよすぎて、 車の振動の心地よさと、 フカフカのシートと、 ヒトの寝息の規則正しさと、 なにより、 車の中の暖かさが、あいまって、 私も眠気に襲われる… 眠っても、イイ、かな? そう思った瞬間には、もう、眠りに落ちていた。
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