ーー1日目ーー

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「お目覚めですか?」 女性の声。 フワリ。 シルクのカーテンが浮き上がって、 覗き込んできたのは、 うわっ! メ、メイドさんだ! いや、 ホテルだとしたら、 客室担当? だとしたら、 ホテルのスタッフの制服っぽくない。よね。 ううん。 待って。 冷静に考えてみよう。 ホテルなら、お客が眠っている部屋に、 スタッフが入ってくるなんて、 ありえない… もしかして、 メイドカフェ? えっと、 パリにも、メイドカフェ。ってあるのかな? よく知らないけど、 あっても不思議じゃない。よね。 とすれば、 スタッフルームに寝かされてるとか? なら、覗き込まれてるのも、納得できる。 うん。 きっと、そう。 ココは、 メイドカフェのスタッフルームだ。 さっきの銀髪のヒトは、マネージャー? 黒髪のメイドが欲しくて探してた? だから、 「見つけた」 だったんだ。 納得。
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