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「お目覚めのようですね。」
パッチリと開いた私の目を確認したメイドさん。
目が合って、驚いた！
日本人？
ココ、まだ、パリ。よね？
もしかして、
思ってた以上に眠ってて、
日本に返されちゃった。とか？
私、飛行機乗ってたのも気がつかないくらい、爆睡したの？
まさか？
待って、
冷静になろう！
さっきから、冷静に。って、言い聞かせてるけど、
もう、頭の中はグルグルパニック！
ん！
パスポートがないはず！
私、ホテルに全部置いて飛び出しちゃったから、
パスポートも、持ってない。
ってことは、
フランスから出られるわけない！
だったら、
メイドさんは、日本人じゃない？
ううん。
どう見ても、日本人にしか見えない…
「あ、」の、
言いかけたのに、
もう、メイドさんの姿は、見えなかった。
黒髪のメイドさん、
もう居るんだったら、私、必要ないんじゃない？
あっ。
さっきの人の評判がいいから、
日本人スタッフ、増やそう。ってこと？
うん。
やっぱり、メイドカフェ。で、納得。
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