ーー1日目ーー

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「よいしょっ。」 起き上がって、ベッドから脚を下ろした。 部屋を見渡してみる。 飾られている絵、 調度品の数々。 高そう… メイドカフェのスタッフルームだとしたら、 すごい高級なメイドカフェなのかな? もし、割っちゃったりしたら、 大変なんだろうな… あの花瓶なんか、 私の一生分のお給料でも、 買えそうにないみたい。 すごい部屋よねー。 まぁ、 あの寒空の下に比べれば、 どんな部屋でも、空調さえ効いていれば、 それだけで、充分。なのにね。 見渡しながら、 混乱が広がる。 ココがドコだかわからないことと、 さっきのメイドさんが、何者なのか、ってことと、 車で隣に乗っていた人は、ダレ? って、聞いてみたい。 でも、 誰に? 部屋を見渡しても、 誰も、いない。 諦めた瞬間、 カチャリ。 ドアが開いた。 入ってきたのは、 さっきのメイドさん。 えっ? その後ろに、人影が見えた。 メイドさんに隠れようとしてみたいだけど… 隠れきれていない、 あの銀髪は、 車の隣のヒトだ… やっぱり、マネージャーなのかな?
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