667人が本棚に入れています
本棚に追加
一瞬、目が合った気がした。
ううん。
目が合った。
だって、あの湖色の瞳、
私を映してた。
なのに、すぐそられて、
しゃがんだ。のかな?
私からは、見えなくなった。
なんで?
マネージャーさんが説明してくれるんじゃないの?
パスポートもないから、
日本に帰ることが出来るまで、ココに置いてくれると助かるんだけど…
会社には、戻れないし…
働くのはヤバイかも知れないけど、
お手伝いくらいするから、なにか食べさせてくれるといいな。
そんな思いで、マネージャーさんを探す。
あっ。
メイドさんがベッドを通り過ぎて
後ろにいるのが、見えた。
メイドさんのスカートに隠れるように、
ついて歩いてる姿が、
妙に、可愛い。
いや、
可愛い。っていう容姿ではないんだけど…
クローゼット。なのかな?
メイドさんがドアを開けると、
ドレスがたくさん掛かっているのが見える。
すごい数。
誰のだろ?
あっ。
もしかして、
ココ、
メイドカフェじゃなくて、
キャバクラ?
あんなロングドレス、
メイドカフェじゃ、着ないよね?
ふーん。
パリにも、キャバクラあるんだー。
聞いたことないけど…
うーーん。
パリのイメージで、
聞いたことあるのは、
娼館…
血の気が、引いていく…
まさか、
そういう組織?
働くのはヤバイ…なんてもんじゃないよね…
最初のコメントを投稿しよう!