ーー1日目ーー

6/40
前へ
/140ページ
次へ
凍死だけは、避けなきゃ! 動き回るのは、危険。 どこで見つかるか、わかんない! ホテルには、当然、戻れない… 日本大使館なんて、行き方わかんない… 誰かに、助けを求める? いや、 フランス語… この怪しい状況、説明できる自信ない… せめて、 10ユーロでも掴んでれば、 カフェに入れたのに… 「寒ッ…」 無意味に、寒空を見上げた刹那、 銀色の光が見えた。 夕暮れ時で、 東京のようなネオンの灯りもない街。 そんな中に浮かび上がる、 銀色の光。 綺麗。 「C'etait capable de rencontrer enfin. 」 フランス語… たぶん、 「やっと、会えたね。」 って言った?
/140ページ

最初のコメントを投稿しよう!

667人が本棚に入れています
本棚に追加