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ーー1日目ーー
…
ヤダ、
私、どうしちゃったんだろう。
今日、初めて会ったヒトと…
ベッドの上…
名前も知らない、
銀髪のヒト。
初めて会ったヒト。
ううん。
このヒトは、私を知っている。というんだから、
初めて会ったヒト。
というのとは、違うのかもしれない…
けれど、
私の気持ちは、
やっぱり、初めて会ったヒト。
なのに、
… 乱れる。
… … 乱される。
私の声じゃないみたいな声が、
私の唇から、発せられてる。
「ゆうり。」
時折、
わかりやすいほど、
愛おしさの込められた声が、
耳に届くたびに、
私の身体の芯から、
溢れ出す気持ち。
なぜ、私の名前を知っているのか。
なんて疑問は、
この声も、
この匂いも、
知っている。
身体に、そう告げられて、
消し飛んでいく…
なのに、
知らないヒト。
なのは、なぜ?
思い出せない…
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