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「じゃ、蓮。いっしょに帰ろうよ」
無視するのが賢明な判断である。
どうせ、勝手に着いてくるし。
「まってよ、蓮」
ほらな。
まぁ、やつに構うのは時間の無駄だな。
「ちょっ、何これ? 」
かなり焦った感じの声に、さすがに不安を感じたので振り返る。
「蓮、助けてよ! 」
「……」
何だあれ?
何か、魔法陣的なモノが、亮を足から飲み込んでいっている。
「蓮、君も道連れだ」
がしりと、足を捕まれる。
「だが断る」
常備しているスタンガンを使って、拘束を解除。
「逃げるが勝ちだなこりゃ」
というわけで、ダッシュ。
10メートルほど走って振り向くと、亮とそれを吸い込んだ魔法陣が消えていくところだった。
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