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少し、森の空気が変わった。
「グルル(ここで、じっとしてなさい)」
コクリと頷く。
母さんは、翼を広げて飛んでいった。
……
2時間以上たっても、母さんは戻ってこない。
……いやな予感がする。
ドサッ
何かが落ちる音がした。
「クルッ!? (母さん!? )」
そこには、傷だらけで、今にも死にそうな母さんが倒れていた。
「グルゥ……(私は、もう長くはない……)グルル(今からお前を『死の森』へ飛ばす)グル……(逃げて生き延びるのよ、私の愛しい子……)」
転移魔法の光が俺を包み……
気がつくと、暗い森の中にいた。
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