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「できないこともないけど・・・」と草さんが答えると、「じゃあ、作ってよ!あ、っていうか作り方教えてよ。俺も作るし」と金次くんが目をキラキラさせる。
「僕、そのゲーセンにあるやつが解らないから、調べておくよ」
「やったぁ、草っぽよろしく~」
金次くんは草さんの肩を叩くと、ありがとうとにっこりと微笑んだ。
私はカーテンのレールを見て、確かにあそこにずらりとちっちゃなヒヨコが並んでたらかわいいかもとラブリーな想像をしていた。
家の外でバタバタと足音と人が話す声がし、「花~、ちょっと開けて~」と玄関の向こうからサンゴちゃんの声がした。
「ちょっと待ってて~」と慌てて玄関の鍵を開けると、両手いっぱいに荷物を抱えたサンゴちゃんと桃井くんが立っていた。
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