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白いペンキで塗られた木の門を開けると2、3段程の階段がありテラスがある。
その先に入り口が見える。テラスの横は車庫になっていて、真っ赤なスポーツカーが覗いていた。オーナーの車らしい。
門扉から柵に沿って深緑色の垣根が出来ていて、かわいらしい小さな白い花を咲かせている。
さっきの爽やかな甘い香りはこの花の芳香によるものだった。
家は白い外観の木造2階建て。どこか外国のお家を思い出すような、可愛らしい家だった。
「すごい、素敵!」
興奮してそう言うとお兄ちゃんは満足そうに頷いた。ポケットから鍵を取り出すと、扉を開いた。
「一応、靴は部屋の番号で区切ってあるから、入りきれない場合は各自部屋に置いて。花の部屋番は1だから」
お兄ちゃんに言われたとおりRoom1の棚に履いていたショートブーツを入れた。
来客用のスリッパを借り、早速、家の中を見て回ることになった。
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