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―――…… 「……追いかけてこないみたいだな。これからどうするんだ?」 「………」 村上は俯いて俺の言葉に反応を示さない 「村上?どうした?」 「………い」 「は?」 「…痛い、のです」 「どこが痛いんだ?大丈夫か?どこか休めるところ…」 辺りを見渡すが空いている教室がない 保健室も近くにないし…どうするか 「……っなんで」 そう言ったかと思うと村上は走り出した 「おい!?……いったい何なんだ…!!」 俺は必死で後を追った ……が、村上はかなり速かった そう、俺は村上に追いつけなかったのだ 頭はいいが運動ができないというよくあるタイプだと勝手に思っていたが違うかったらしい 運動も勉強もできる万能タイプか くそ、羨ましいな ……じゃなくて、あいつどっか痛いのに走って大丈夫なのか? 探さないと 「やーっと1人になった♪」 「は?」 現れたのはやけに身長の高い般若のお面を付けた奴…般若ということは鬼か 「ちょ、ちょい待ち!!俺は捕まえる気ないから逃げんでも大丈夫や!」 逃げ出そうとする俺を引き止める 鬼にそう言われても信じられないのだが 訝しげな目を目の前にいる奴に向ける 「あは、信じられんか。んー、どうしよっかな」
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